盲ろう者の日常
盲ろう者のみなさんは、
どのように日常生活を送っているのでしょうか?
通訳・介助者派遣を利用している盲ろう者が実際にどのような生活を送っているのか、お二人の方をご紹介します。
Aさんの一日
(全盲ろう:男性)
盲ろう者友の会で役員を勤めているAさん。友の会の会議の際は、限られた通訳・介助者の派遣時間を有効に活用するために、通院や買い物などの用件も一緒に済ませることにしています。
- 睡眠
- 朝食・身支度
- メール・インターネットチェック
- 通院
- 昼食
- 会議の準備
- 会話
- 買い物
- 夕食・くつろぎ
- 入浴
[通院]
『通訳・介助者の移動介助を受け、病院に向かいます。医師の診断は通訳・介助者から触手話で伝えてもらいます』
[買い物]
『品物の情報についての通訳を受けることで、本当に必要なものを自分の判断で選ぶことができます』
[メール・インターネットチェック]
『自宅でも家族の手をわずらわせること無く、パソコン訓練で習得した技術を駆使して、電子メールを友人たちとやり取りします』
Bさんの一週間
(弱視難聴:女性)
主婦のBさん。嫁いだ娘さんもサポートしてくれますが、孫も幼く、ついつい遠慮してしまうのが現実。日常の家事の合間を縫って、通訳・介助者派遣を使い、自由な時間を過ごしています。学習会ではひとりの時間を過ごすための新たな趣味を持つことができ、交流会では同じ障害を持つ仲間と知り合い、気持ちを分かち合うことができました。
赤字部分が通訳・介助者派遣を受けたところ
[手紙の代読]
『文字を読むことが難しいので、通訳・介助者に手紙の内容を通訳してもらいます』
[交流会]
『訓練で習った手話をさっそく活用。新しい仲間との外出の約束ができました』